teacher13戒能 民江 先生

FOR YOU TALK | INTERVIEW 13たくましく自立を目指して生きていって欲しい。

戒能 民江 先生

1993年9月の邦友会誌 Vol.21に掲載された「FOR YOU TALK」記事より
戒能 民江 先生

今回、村井豊美さんから石田幸子さんに担当が変わり、ますますグレードアップしたFOR YOU TALK。
今回は、「女性を考える」などでおなじみの、戒能民江先生の登場です。
今回は、戒能先生が雑誌などの取材でよく利用されている八事のカフェド・シャレーというお店でお話をうかがいました。

Qプロフィールを教えてください

1944年に満州で生まれました。
その後、満州から引き揚げてきていろいろな所で住みましたが、名古屋へは17年前に引っ越してきました。
その前までは、東京に住んでいて大学は早稲田大学法学部を卒業しました。

Q大学時代の思い出を聞かせてください

ちょうどその頃、早稲田紛争やら学生運動が盛んな時期で、とても忙しかったです。
サークルにはドイツ文化研究会などいろいろ入りましたが、その中で一番ウェイトを占めていたのが、岩手県で歴史的に有名な裁判があったんですが、夏休みごとに岩手県の方へ行って、その裁判を支援したり、いろいろな大学の人たちとサークルを作って勉強をしていたことです。
また、女子学生の会というのを早稲田の中のいろいろな学部の人たちと作って、勉強したり雑誌に記事を書かせてもらったりしていました。

Qスポーツは何かしていましたか?

あまり得意じゃなかったんですが、山登りはよくしました。
あと、乗馬をやりたかったんですが、1年生は厩舎の掃除や馬の世話を毎日やらされると聞いてやめちゃいました(笑)。

Q今の学生と昔の学生の違いは?

戒能 民江 先生

おとなしいという表現になるのかもしれないけど、今の学生は管理されることに慣れすぎているってすごく思います。
それに、すごく素直に吸収してくれるのでいいんですけど、何か物足りなさを感じてしまいますね。
これは、最近のことなんですけど、図書館の利用者が増えてきてるんですよ。一部の人なのかもしれないですけど、自分で勉強する人が増えてきたんじゃないかな。

Q本学に来るようになったきっかけは?

ずいぶん長い間非常勤講師でやっていまして、それがきっかけです。

Q学生に女性学を教えていて

学生たちは聞いてくれるんですけど、いざ自分自身について違う問いかけをするとすごい拒否反応を起こすんですよ。
みんなは“薔薇色の人生”っていう夢をもっていますからね。それに、可能性を持った人がたくさんいるので、道を閉ざさないで欲しいですね。

Q学生に思うものは?

自治会活動もそうなんですけど、サークル活動が少ないと思うんですよね。
もっと自治会活動をして欲しいですね。

Q最後に、卒業生に一言お願いします

戒能 民江 先生

たくましく自立を目指して生きていって欲しい。
どんなことでもいいので、どんどん相談しに是非遊びに来てください。

取材を終えて

とても明るい先生で、私たちの話もその度にうなずいて真剣に聞いてくださり、私たちの緊張もすっかり取れ楽しくインタビューさせていただきました。
同じ女性としては、興味深くお話をうかがえ大変参考になりました。学生時代の講義を思い出す事ができたひとときでした。
お忙しい中、私たちのために時間をさいていただきましてありがとうございました。

(担当:柴田・石田・塩谷)

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