personal17短大13回生 岡田昌子さん

あの人、この人 | INTERVIEW 17何もかも自分ひとりでやろうと思うから大変だと思うんです。

短大13回生 岡田昌子さん
元・天然素材のお店「カパラ」勤務

邦友会誌 Vol.22(1994.3)に掲載された記事より
短大13回生 岡田昌子さん

今回は生活創庫アピタの中にある天然素材のお店「カパラ」に勤められていた、13回生の岡田昌子さんのところにお邪魔しました。
岡田さんは昨年12月20日付で退職されたので、現在はもういらっしゃいませんが、やめられるまでの体験談や、思い出話などを伺いました。

Qカパラを始めるまでのきかっけは?

短大を卒業と同時に(株)ユニーに入社しました。最初の何年間は豊田や刈谷の店舗に勤務しました。その間に昇級試験に合格し本社勤務となり、バイヤーの仕事を担当していました。本社に来て3年程経ったころ、ユニーが生活倉庫を名駅に出店することになり、その内の1店のマネージメントをやってみないかといわれ、マネージャーと組んで今のお店を始めました。

短大13回生 岡田昌子さん

Q以前からデザインには興味があったんですか?

母や叔母が洋服や和服を作っていたから、それをまねて私も学生時代から自分の服は自分で作ったりしていたんですよ。今は7歳になる娘にも少しずつ教えているんですけど専門的に始めたのは、会社からデザイナーの仕事も兼務して欲しいといわれ、内容だけでも知っておこうと思って請けたのが最初です。それに、上司がデザインの技術を持った人だったから、彼女に色々教えてもらいました。その上司に巡り合えたことをとても良かったと思っています。そういう人間関係を持つことが出来たということが人に一番自慢できることですね。

Q子供とのスキンシップはどうしているんですか?

母親の考え方次第だと思うんだけど、どうしてママが仕事をしているのか、なぜ会社を辞めるのかということを娘にちゃんと説明しているんです。
私は、子供だから早く寝なきゃいけないなんて思ってないんです。自分が楽しい時は子供も楽しんでいるし、就寝時間が12時過ぎることなんてしょっちゅうなんですよ。でも「朝起きられないのはあなたが悪いのよ」って言ってるんです。子供と一緒になって遊ぶ時間は惜しまないですね。

Q仕事と家事の両立は大変じゃないですか?

短大13回生 岡田昌子さん

みなさんそう言われるんですけど、私自身は結構楽しんでるんですよ。子供が出来るまでは家事もきちんとやっていたんですけど、子供が出来て大変になってからは主人も協力してくれます。
結婚する前から仕事を続けることは、主張してきたんで2人で話し合って理解してもらっています。何もかも自分ひとりでやろうと思うから大変だと思うんです。やっぱり、健康第一だし子供を持って特にそう思うようになったから、自分だけでなく家族で生活改善しています。

以前、健康だとばかり思っていた自分が、体をこわしたことがあったんですよ。その時から考え方を改めたんです。以前はほとんど外食だったし、おしゃれもしていたけど、自分の生活スタイルとどこか違う、内も外も同じでいたいと思うようになったんです。それからは、着る物も自然素材ばかりになり、食べ物にも気をつけ、何事にも面倒くさがらなくなったんです。

Q15年間、同じ会社に勤めた大きな理由は?

好きな事が出来るから。
今の仕事は、他の人の商品を売るのではなく、自分で布地を選びデザインした商品を、心から気に入ってくださったお客様に買って頂けるのが、すごくうれしいですね。

Q会社を辞める理由は?

このまま勤めていても、何も問題はないんですよね。でも今の状態を続けていくことよりも、またひとつ進歩したいと思ったのが大きな理由です。企業の中の一人としてではなく、友人たちと自分たちの力でやっていきたいと思っています。

Qこれからの目標は?

これからも、欲が先行しない生き方をしていきたいです。人は五欲を持っていますが、私はそういった欲を捨てて、今の生き方を選んだのだからそのレールをはずれない様にしていきたいです。

短大13回生 岡田昌子さん
インタビューを終えて

岡田さんはお化粧もしてなく、自然でとてもイキイキとして見えました。これからも今のままでがんばってください。

(担当:仲・高木・阿部)

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