personal21短大14回生 藤田正彦さん

あの人、この人 | INTERVIEW 21私にとって東邦短大は、最高の人との出会いの場であり、人生においての心の支えだと思います。

短大14回生 藤田正彦さん
企画・デザイン会社経営

邦友会誌 Vol.30(1998.3)に掲載された記事より
短大14回生 藤田正彦さん

株式会社テラ
〒460-0011 名古屋市中区大須4-1-18 セイジョウビル3F
TEL:052-684-6611 / FAX:052-684-6622

メッセージ
取材を受けた当時の「有限会社テラ」は西区・浄心にあり社員数5名という体制でしたが、その後の増員に伴い中区の栄南に移転、さらに「株式会社テラ」に組織変更すると共に栄に移転しました。エキスパートのクリエイターが揃う企業を目指すことや、多くのパートナー会社とのコラボレーションによりビジネスを行う姿勢は今も変わりありませんが、気づくと社員は6倍以上になっていました。
相変わらず私は落ち着いていられない性格ですので、名古屋周辺、東京、大阪と日々駆けずり回っています。ご縁があってこの邦友会サイトの企画・デザイン制作をお手伝いさせていただくことになりましたが、昔の仲間達との再会や多くの先輩・後輩の皆様と出会うことができました。このようなチャンスがいただけたことにとても嬉しく思っております。

今回はデザインコースの卒業生で、有限会社テラ 代表取締役 藤田正彦さん(短大14回生)をご紹介します。地下鉄鶴舞線浄心駅からすぐの所にある藤田さんのオフィスは窓からの眺めがすばらしく、名古屋駅方面から名古屋城、ナゴヤドームまで見渡すことができます。「こんな所で仕事ができたら毎日楽しいだろうナ」と心から思えるすてきなオフィスで色々お話しを伺いました。

Q学生時代の思い出は?

子供の頃からイラストレーターになるのが夢で、その夢を持って東邦短大に入学しました。当時の私ははデザイン業界という厳しい世界をほとんど理解できず、最高の先生方に教えていただけるという環境に恵まれていたにもかかわらず、デザインの勉強以外にこの時期しかできない色々なことに挑戦して多くの友人を作りたいという気持ちが強く、クラブ活動でバンドを結成したり、学園祭の運営にも携わったりと「通常大学生が4年間で行うことを2年間の中で燃焼したい。」と思っていました。

短大14回生 藤田正彦さん

心に残っている事と言えば、学園祭のフィナーレでバンドの演奏をしながらのキャンプファイヤーですね。作った看板を燃やしみんなで感動しようと火をつけたら勢いよく燃えすぎて近所から119番通報され、しかられた事がありました。今では良い思い出ですね。

Qテラを設立したきっかけは?

学生時代の2年間はあっという間に過ぎて、イラストレーターの夢を諦める事のできないまま、デザイン業界を顧客に持つ大手販売会社へ就職しました。もともと外交的な性格であったため営業という職種は合っていたようで、全国コンテストに何度も優勝したり上位入賞することができました。また東邦短大・デザイン科卒業生ということで、多くの先生方や卒業生が応援してくださり、大変恵まれた環境で仕事に打ち込むことができました。

そして、16年間が過ぎ、管理職になっていた私は、組織の中での歯車になりきれないままで時を過ごしていました。そんな中、運命的な出来事が起きました。あの阪神大震災です。仕事以外にも大きな壁にあたっていた私は、「後悔しない人生にするために、ゼロから自分を試そう。」と思って独立しました。10万円で中古の軽自動車を購入し、毎日のように走り回りました。この時も東邦短大の先輩や同級生には大変勇気付けられました。

Qテラの業務内容は?

短大14回生 藤田正彦さん

広告に関する企画から製作までを主に行っています。テラの特長は5名の内部スタッフ以外に各業種のエキスパートが外部スタッフとして参加しており、製作のほとんどはコンピュータを使用しています。そのため印刷、ホームページ・CD-ROM・VIDEO・SIGNアートなどを含めたマルチメディアとしてご提案できます。

その他、広告関連会社や販売会社から顧問を依頼され、経営からシステム機器導入の相談・販売の援助などを行っています。インターネットを接続している方はURL https://www.cdn-tera.co.jp/をご覧いただければと思います。

Qテラの語源は?

キロ、メガなどと同じ単位のひとつ。たとえばコンピュータでは、1兆バイトのデーターが1テラ[tera]バイトです。あらゆる分野にわたる豊富な人材・技術を広く集結させ、高度なクリエイティブワークを行うネットワークをイメージしています。

Qこれからの夢を教えて下さい。

会社としては、あまり大きな規模にしようとは思っていません。これからは小さい組織が協力し合って成り立ってゆく時代だと思っています。ですから内部スタッフはあまり増やさず、現在と同じように外部スタッフと手を組み、時代に合ったよりクリエイティブなものを供給できればと思っています。

Qみなさんにメッセージをお願いします。

卒業して、もう20年です。デザイン科が無くなったことは寂しいですが、現在も仕事でお会いする卒業生は多く、偶然にも社員の一人の奥様も一年後輩です。毎年家族ぐるみで会う同級生もいます。そして先日、卒業以来会っていなかった友人とも再会しました。私にとって東邦短大は、最高の人との出会いの場であり、人生においての心の支えだと思います。

短大14回生 藤田正彦さん
取材を終えて

風邪をひいて、体調不良で藤田さんにお会いした私。少し話しを伺って早めに切り上げようと思っていたのに、とても楽しい藤田さんの話術にはまり、かなりの時間オーバー。風邪がうつったのでは?と心配していたのですが、大丈夫だったのでしょうか?

(担当 仲)

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