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あの人、この人 | INTERVIEW 29「自分たちが“ほっ”としなくては、利用者も“ほっ”とできない」

短大14回生 河上育子さん
NPOグループほっとほーむ「よっといでん」運営

邦友会誌 Vol.41(2004.9)に掲載された記事より
短大14回生 河上育子さん

〒470-0335 豊田市青木町3-38-1
TEL:0565-46-9135 / FAX:0565-46-9136

今回のあの人この人は、短大14回生河上育子さんです。NPOグループほっとほーむ「よっといでん」の立ち上げ時からスタッフとしてお手伝いされています。「よっといでん」は、平成15年4月に築25年の民家を借りてオープンされました。

Qプロフィールを教えてください。

短大では秘書コースを卒業し、最初、一般事務職に就職、結婚して子供は2人います。介護の仕事を始めたのは、平成8年頃から老人保健施設で働き、デイサービスもやっていました。現在別の所でホームヘルパーをしています。ヘルパーの仕事は一日に4件くらいの利用者のお宅に伺ってお風呂やトイレの掃除、買い物、調理などしていますがオムツ交換や身体を拭いたりする介助も多いです。一日に何軒ものお風呂を洗って自宅に帰るので自分の家もやった気になります。(笑)

本業以外に月に2回くらい土日の休日を利用してボランティアで「よっといでん」の方に来ています。家族にも理解・協力してもらっています。子供が中学生の頃「お母さんの仕事」というテーマで作文を書いて賞をとったことがあるんです。その内容はボランティアの事でした。「よっといでん」は10人以下のデイサービスなので、利用者の高齢者の方と一緒に歌を歌ったり、昼食を作ったりして楽しく過ごしています。

Q「よっといでん」とは?

自分たちが老後を迎えたとき、畳と縁側のある懐かしい雰囲気の“ほっ”とする居場所が自宅以外にもう一つあったらいいなぁと思いませんか?そんな思いの重なる仲間の輪が広がって「よっといでん」になりました。現役の看護師やヘルパーが主になって、「よっといでん」を支えており、職場や生活の中で感じた疑問・介護保険を受けられなかった高齢者の受け入れ先がないことなど、それぞれの思いを抱いてかかわっています。一度のぞいていただけたらうれしいな。支援会員には約30人の方が登録しており、なかには特技を活かして英会話、詩吟など教えてくださる方もいます。また毎月そば打ちをしていただける方もいるので、みんな楽しみにしています。

短大14回生 河上育子さん

「自分たちが“ほっ”としなくては、利用者も“ほっ”とできない」と口をそろえ、代表の阿部さんも、「方向性を見失わないよう、毎回初心に戻ってやれることから一つ一つ楽しくやっていきたい。若い人たちに活動を引き継いでもらえれば、私たち安心してここで老後を迎えられますよね(笑)」と言っています。私たちの夢ですね。

Q皆さんにお願い。

短大14回生 河上育子さん

「よっといでん」は運営の財源確保のため広く会員を募集しています。賛助会員の方にはは協力金のお願いをしています。支援会員の方にはそれぞれの出来ることを出来る範囲でお願いしています。例えばパソコンやホームページの得意な方。手工芸の得意な方などなど。もちろん利用者とお話をしてくださるだけでも構いません。資格の有無も問いません。
どちらも「よっといでん」の大事な屋台骨になっていますので、ご協力お願いします。また、来年度NPO法人取得に向け動き出しつつあります。「よっといでん」に興味のある方、是非一度お立ち寄りください。お待ちしております。

(担当:森川)

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