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小さな大学が輝く偉業 硬式野球部が創部22年目で1部昇格 入替戦4連勝で快挙

1部昇格を決めマウンドに駆け寄る選手たち
1部昇格を決めマウンドに駆け寄る選手たち
歓喜の輪
歓喜の輪
ガッツポーズで喜びの記念写真
ガッツポーズで喜びの記念写真
1部昇格を決めマウンドに駆け寄る選手たち
歓喜の輪
ガッツポーズで喜びの記念写真

愛知東邦大学硬式野球部が2022年春季入替戦で1部の東海学園大に連勝し、愛知大学野球リーグ1部昇格を決めました。2001年に創部した硬式野球部にとって22年目にしてたどり着いた夢舞台です。秋季リーグからは、パロマ瑞穂球場などを舞台にした1部リーグに躍り出ることになった快挙に、100周年を前にした学園が歓喜につつまれました。
2020年秋に2部で初優勝したものの、1部の東海学園大学との入替戦に2連敗した愛知東邦大学にとって、2年越しで達成した入替戦勝利となりました。2021年の入替戦がコロナ禍で行われず、1部リーグ7校を本来の6校に戻すため、2022年春季入替戦は、愛知東邦大学は、2部リーグ優勝したものの、愛知産業大(1部7位)、東海学園大(6位)との2度の入替戦(2勝先勝)を勝ち抜かなければなりませんでした。愛知東邦大学は入替戦4連勝で堂々の1部昇格を成し遂げました。
1部昇格を決めた東海学園大学との第2戦は6月12日正午から、愛知学院大日進グラウンドで行われ、多くの卒業生や選手の家族、学園関係者たちが声援を送り続けました。東海学園大学を7-3で制した1部昇格が決まったのは午後2時37分。4連勝の選手たちに榊直樹理事長は「1部リーグのほかの5校は、私たちの大学よりずっと規模が大きい。あえて言えば、こんな小さな大学で、君たちは本当によく偉業を成し遂げてくれました」と快挙を称えました。
試合終了後、グラウンド、愛知東邦大陣営の1塁側ベンチ周辺は選手や応援に駆け付けた関係者たちの歓喜が爆発しました。

4年生3人で掲げたチームスローガン「歴史を創る」

キャプテンの又吉李樹選手(4年)は「2年生で入替戦に出ました。あの時から、チームとしても、人としても成長することを重点的にやってきました。成長できたと思います。さらに今年は勝つことを第一に、がむしゃらに練習してきました。それが、チームとして報われたのが一番うれしいです」。
今シーズン、チームスローガンとして、「歴史を創る」「全国制覇」を掲げたことについては、「僕と池田和弥、大沢蒼早の4年生3人で、先輩たちが成し遂げられなかった1部昇格で歴史を創ろうと話し合い決めました。全国制覇のためには神宮に行って優勝しなければなりません。それが本当に歴史を創るという意味です」と声を弾ませました。
昇格を決めた最後の試合で先制の口火を切る2塁打を決め、再三の好守を見せた毛利水樹1塁手(3年)は「打ててよかった」。開幕戦でもホームランを放つなど、大事な試合での活躍が目立つ点については、「(強運を)もっていると思います」。3回からリリーフのマウンドに立った1年生の宮川昂矢投手は「後ろで先輩たちが守ってくれました。最初は足が震えるほど緊張しましたが、回を追っていくごとに緊張も解けて、自分らしい打たせて取るというピッチングが出来ました」と笑顔でした。

チーム一丸となってつかんだ1部昇格

投手陣の柱となり大車輪の活躍をした徳久遼投手(3年)は「1部昇格だけを目標にやってきたので、つらい時もあり、楽な試合ばかりではなかったが、野手が助けてくれ、キャッチャーの松吉が自分を引き出してくれた。自分だけが抑えたということではなくて、チーム一丸となってつかんだ1部昇格だと思います。秋に1部では神宮大会に行けるよう引き締めていこうと思います。」

「今年は行けると信じていた」

選手OBたちからも喜びの声が相次ぎました。2年前の入替戦ではマウンドに立った2020年キャプテン野田晃誠さん(西濃運輸)は「2年前は2連敗でした。今、社会人野球の西濃運輸で投げていますが、母校の成績はずっと気にかけていました。東海学園大との初戦で勝ったことで、行けると思いました。きょうも初回に3点とった時から、勢いがありました。徳久も素晴らしかった」と後輩たちを称えました。
2021年キャプテン金原瑶さん(社会人野球チーム・ロキテクノ富山)も「富山から日帰りで応援にきました。後輩たちの活躍がすごくうれしい。富山の企業チームで野球を続けていますが、応援に来てよかった。本当におめでとう」と満面の笑みでした。

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